SpotlightはmacOSに備わる高速検索機能です。例えばPDFの場合、検索キーワードを入力するとファイル内部に該当文字列を含むものをインクリメンタルに発見し、一覧にしてくれます。
「何か前に似たような内容のイラストを作ったことがあったな」とか「改版で昔のデータが必要になったけどどこに入れたかな」という状況のとき、中に打ち込んだテキストをヒントに対象ファイルを見つけられて便利です。
ところがIllustratorファイル(.ai)の場合は中身のテキストを検出できません。ファイル名くらいしか引っかからず、内容については自分の記憶任せです。もしありあわせで全文検索を実現するなら、例えば次のような対策が考えられます。
- ファイル名に概要テキストを含める
- Illustratorファイル(.ai)とは別に、検索用にPDFファイルやテキストファイルを保存しておく
しかしそれは手間がかかりすぎますし、依頼主から001-01.aiのような命名ルールを指定されることも多いでしょう。いつもの.aiファイルのまま、自分は何ら特別な行動をとることなく検索できるようになってほしいですね。

そこで今回は、macOSのSpotlightにてIllustratorファイル(.ai)の中身のテキストなどを検索可能にするSpotlightプラグイン、Artfind.mdimporterを紹介します。
目次
動画で見てみたい
あらましを教えて
インストールすると、SpotlightがIllustratorファイル(.ai)の内部のいくつかの情報を検索できるようになるプラグインです。名前は「Artfind.mdimporter」といいます。

PDFをベースとしているIllustrator 9以降のIllustrator書類(.aiファイル)を対象とし、Spotlightのデータベースにその情報入れて検索できるようにします。保存したときに「PDF 互換ファイルを作成」がONになっているものに対して最大限の能力を発揮します。
ファイル名や更新日など一般的な項目以外では、検索できる情報は次の通りです。
| 情報(key名) | PDF互換保存 | 説明 |
|---|---|---|
| 全テキスト (kMDItemTextContent) | 必須 | 書類内のすべてのテキスト |
| レイヤー (com_sttk3_artfind_layers) | 必須 | すべてのレイヤー名 |
| フォント (kMDItemFonts) | 不要 | 使用フォント名(XMPメタデータから取得) |
| 使用インク (com_sttk3_artfind_plates) | 不要 | 使用インクプレート名。Cyan, Magentaなど(XMPメタデータから取得) |
| スウォッチ (com_sttk3_artfind_swatches) | 不要 | カラースウォッチ名。"グループ名/スウォッチ名"の一覧(XMPメタデータから取得。パターンやグラデーションを除く) |
| オーバープリント (com_sttk3_artfind_hasVisibleOverprint) | 不要 | 書類にオーバープリントを含むかどうか(XMPメタデータから取得) |
| 透明効果 (com_sttk3_artfind_hasVisibleTransparency) | 不要 | 書類に透明効果を含むかどうか(XMPメタデータから取得) |
※Illustrator 8までの.aiは、一般的な項目のみ認識します。
どのバージョンに対応してるの?
macOS 10.15かそれ以降のバージョンに対応しています。macOSであれば、特にAdobe Illustratorはインストールしていなくても検索できます。Windowsでは動きません。
動作確認済み
- macOS 10.15(Intel),11.7/12.7/13.6/14.3/15.7/26.1/27.0(Apple Silicon)
※macOS 10.14は不可です。
どうやってインストールするの?
pkgファイルでインストーラを用意してあります。インストーラArtfind.pkgを開き、そのダイアログの指示に従ってください。それだけでOKです。

プラグインはここに配置されます。
/Users/ユーザー名/Library/Spotlight/Artfind.mdimporter
インストーラが開けない
インターネットからダウンロードしてきた、開発者未登録のアプリケーションはユーザーが起動を許可する必要があります。
macOS 14(Sonoma)までは、右クリックしてコンテクストメニューから[開く]を選ぶと簡単に許可できます(開発元が未確認のMacアプリケーションを開く(macOS 14) – Apple サポート)。
macOS 15(Sequoia)からは右クリックからの起動ができなくなったようです。かわりに、システム設定 > プライバシーとセキュリティ > セキュリティ > アプリケーションの実行許可 を開いてください。そこに出る[このまま開く]ボタンを押すと起動できるようになります(開発元が未確認のMacアプリケーションを開く(macOS 15) – Apple サポート)。

どう使うの?
インストールが完了してしばらくすると、Spotlightのデータベースが更新され、検索できるようになります。特に自分で何かを起動するなどの行動は必要はありません。
もしできているかすぐに確認したい場合は、ターミナル.appで次のコマンドを実行してください。
|
1 |
mdimport -d3 -t '対象aiファイルのパス.ai' |
このような結果が出てきたら成功です。
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
Imported '対象aiファイルのパス.ai' of type 'com.adobe.illustrator.ai-image' with plugIn /Users/ユーザー名/Library/Spotlight/Artfind.mdimporter. 35 attributes returned { ... "com_sttk3_artfind_layers" = ( Layer1, Layer2 ); "com_sttk3_artfind_plates" = ( Cyan, Magenta, Yellow, Black ); ... kMDItemTextContent = "\U30ce\U30a4\U30bf\U3099 \U30af\U3099\U30eb\U30ab\U3099\U30aa\U30f3 \U30e0\U30f3\U30cf\U3099\U30a4 \U30ca\U30ca\U30ab\U30e9\U30e0\U30af\U3099\U30bf\U3099 \U30cf\U3099\U30f3\U30ab\U3099\U30ed\U30fc\U30eb"; } |
.aiファイルの情報が認識されない
OSのバージョンにより、プラグインが認識されるまでの時間や、Spotlightデータベースが更新されるまでの時間が異なります。
macOS 10.15や11などは、待っていてもArtfind.mdimporterがなかなか認識されないようです。一旦OSを再起動してみてください。認識されます。
Artfind.mdimporterが正常に動いても、Spotlightデータベースに.aiファイルの情報が登録されるまでは、ファイル名などの一般的な項目しか利用できません。その場合は、対象ファイルのあるフォルダをSpotlightの検索から除外する場所として登録し、それを解除する流れにしてください。フォルダがデータベースに登録されます。
(Macで特定のファイルをSpotlight検索から除外する(macOS 15) – Apple サポート)。

買いたい!
今回のSpotlightプラグインは、noteで購入可能です。1ユーザーにつきMac 2台までで使用できます。
note で買う:3000円「あのファイルどこやったかなー」と探し回る日々を過去のものにしましょう!

![[Solution] I want to Spotlight search for text within Illustrator files (.ai)!](https://sttk3.com/wordpress/wp-content/uploads/2026/09/2026_0917_01-150x150.png)

