特定の形式のテキストを,日本語/英語でXMP(IPTC)メタデータに書き込み,ai・eps・jpg・pngファイルとして書き出すIllustrator用ドロップレットinfoVector 3.2のページです。4.0.0で仕様が変わったため,旧バージョンの情報を残しておきます。
最新の情報は,【解決】ストックイラストのタグ付けと画像書き出しを一気に済ませたい!を参照してください。
目次
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あらましを教えて
アートボードに置いた特定の形式のテキストを,複数の言語でXMP(IPTC)メタデータに書き込み,ai・eps・jpg・pngファイルとして書き出すIllustrator用スクリプトです。設定により,続けて各社サイトにアップロード可能なZIPファイルを生成できます。ai・jpg・pngにはICC プロファイルを埋め込み可能です。名前はinfoVector(インフォベクター)といいます。
便宜上スクリプトと呼んでいますが,実際はElectronと言う技術で作られたmacOS・Windows両対応のマルチプラットフォームアプリケーションです。インストーラはそれぞれのOS用に分かれ,2つあります。
どのバージョンやサイトに対応してるの?
次の通りです。infoVector 3.1.0からは,起動中のIllustratorのバージョンによってはIllustratorとPhotoshop両方必要になるのでご注意ください。
Illustrator 2023(27.9) かそれ以降の場合
Illustrator単体で動作します。Photoshopは起動もインストールも必要ありません。
Illustrator 2023(27.8) までのバージョンの場合
IllustratorとPhotoshopの両方を起動させる必要があります。
- macOS 10.14以上に対応。macOS 10.14/10.15(Intel),11.7/12.7/13.6/14.3/15.5/26.1(Apple Silicon)で動作を確認。10.12は不可,10.13は未検証
- Illustrator CS6,またはそれ以上のIllustratorに対応。CS6,CC2015.3〜2026で動作を確認
- Photoshop CC 2018,またはそれ以上のPhotoshopに対応。CC2018〜2024で動作を確認
- Windows 10に対応。Windows 10/11で動作を確認。Windows 7や8は動作する可能性なし
- Illustrator CS6以上に対応。CS6,CC2019〜2025で動作を確認
- Photoshop 2020,またはそれ以上のPhotoshopに対応。2020〜2024で動作を確認
※ Windowsのユーザーフォルダ名は半角英数字になっている必要がある。日本語を含むと動作不可
Windowsでは,C:\Users\sttk3 のようにUsers直下のフォルダ名が半角英数字なら正常に動作します。C:\Users\したたか企画 のように日本語だと動きません。ご注意ください。
macOS用・Windows用ともに,Photoshopは画像を開いて変換しているだけです。単純な動作なので,表記していない古いバージョンでも動く可能性はあります。
- Adobe Stock(ZIPアップロード)
- PIXTA
- Shutterstock
- iStock(DeepMeta)
- 123RF
- Dreamstime
- Depositphotos
- イメージマート
どうやってインストールするの?
macOS用にはdmgファイルで,Windows用にはexeファイルでインストーラを用意してあります。ダウンロードして開けば指示が出るので,それに従って進めればOKです。
Windowsの場合はオプションで「現在のユーザーのみにインストールする」を選んでください。

もしすべてのユーザー用にインストールすると,管理者権限とセキュリティの都合で,infoVectorへのファイルドロップがブロックされます。うまく動きません。
インストールが済んだらinfoVectorアプリを開いてみてください。ウインドウが出てきたら成功しています。

起動できないんだけど
macOSの場合,インターネットからダウンロードしてきた身元不明のアプリケーションは起動を阻止されることがあります。

その場合右クリックから[開く]を選ぶか,システム環境設定のセキュリティとプライバシーで[このまま開く]を選択すれば許可できます(開発元が未確認のMacアプリケーションを開く – Apple サポート)。
どう使うの?
ルールにそって作成したIllustratorファイルを,アプリのアイコンかウインドウにドロップするだけです。複数アートボードを含むファイルとアートボード1つだけのファイル,両方に対応しています。初期設定ではスクリプトは次のように働きます。
- infoVectorが,当日の日付で新規フォルダを作る
- Illustratorが,アートボードごとにグループ「InfoGroup」から情報を読み取る
- Illustratorが,アートボードごとにベクター画像・webp画像を書き出す
- infoVectorが,webpからjpg・png画像へ変換する
- Illustratorが,読み取った情報を英語・日本語で各ファイルのメタデータに埋め込む
- infoVectorが,eps+jpg・eps+pngの2パターンでZIPファイルを生成する
4・6の動作で少し間が空きますが,その時間は画像の変換処理やメタデータの編集,ZIP圧縮を実行中です。macOSならdockに,Windowsならタスクバーにプログレスバーが現れます。

ファイルは次のように,英語「en」と日本語「ja」のフォルダに分かれて保存されます。

Adobe Bridgeで実行結果の画像のメタデータを確認すると,このように説明やキーワードなどが書き込まれています。映っていませんが,タイトルも記入済みです。

とよとよ/ストックイラストさんに直感的な使いかたを解説していただけました。ぜひそちらもご参照ください(ストックイラストレーター朗報!ファイル情報埋め込み瞬殺アプリが完成! | note)。
infoVector 2.0.0からは,環境設定「対象の言語」でメタデータ埋め込み・書き出し対象言語を変更できるようになりました。日本語/英語ペアだけでなく,日本語「ja」/英語「en」/スペイン語「es」の3つ,または日本語1つだけのように対象言語を追加・削除できます。「対象の言語」の数だけフォルダができ,それぞれの言語でメタデータが埋め込まれます。
infoVector 2.1.0からは,Illustratorファイルに著作権情報を埋め込み,それを書き出した画像にも適用できるようになりました。いくつかの項目は,Google画像検索に引っかかったとき画面に表示されます(参考:IPTC写真メタデータとGoogle画像のクイックガイド-IPTC)。
対象のメタデータは次の通りです。
- 作成者(Creator)
- 認証(Credit Line)
- 著作権情報(Copyright Notice)
- 著作権のステータス(Copyright Status)
infoVector 3.0.0では,画像にICC プロファイル(カラープロファイル)を埋め込めるようになりました。扱いが比較的難しいので,別の記事【まとめ】infoVectorでICC プロファイルを扱うに設定方法などをまとめました。ぜひご参照ください。
Illustratorファイルの作成ルールは?
各アートボードと説明・タグなどの情報をペアにして取得するために,いくつかの決まりに基づいてレイヤーやオブジェクトを用意する必要があります。基本的に自力で作成せず,テンプレートから複製してご利用ください。テンプレートファイル(InfoVector_structure.ai)はこちらからダウンロードできます。
Illustratorファイルは次の状態にします。名前や座標で内容を識別するのでポイントを押さえてください。
- 情報テキストを置くレイヤー「info」がある
- レイヤー「info」の中にグループ「InfoGroup」があり,情報を紐づけたいアートボードと左上座標が揃っている
- グループ「InfoGroup」の中にテキストフレームがあり,それぞれ何を意味するのか識別できる名前がついている
| title_en | タイトル(英語) |
|---|---|
| desc_en | 説明・コメント(英語) |
| tags_en | タグ・キーワード(英語) |
| title_ja | タイトル(日本語) |
| desc_ja | 説明・コメント(日本語) |
| tags_ja | タグ・キーワード(日本語) |

これらの条件を押さえておけば,サイズや位置・色・フォントなどを自由に設定可能です。ぜひご自身がわかりやすいようカスタマイズしてください。書き出した画像では,レイヤー「info」は削除された状態になります。
何も起きないんだけど
これまたセキュリティの都合でスクリプトの実行をブロックされることがあります。その場合,次の対策を見て許可を出してください。
macOS
システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > プライバシー > オートメーション と辿り,infoVectorの項目のAdobe Illustrator/Adobe Photoshopにチェックを入れてください。

ファイルの保存先によっては,フォルダへのアクセス許可を求められるかもしれません。システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > プライバシー > ファイルとフォルダ と辿り,infoVectorの項目の”◯◯”フォルダにチェックを入れてください。

Windows
セキュリティソフトがinfoVector内蔵のexec.exeをウイルスとみなし,隔離した可能性があります。

復元して元の場所に戻し,exec.exeを無視する設定に変更すると次回からエラーが起こらなくなります。ファイルのある場所は,アプリをインストールしたフォルダ以下 resources/.scripts_unpacked/exec.exe です。具体的な対処方法は各自ご使用のセキュリティソフトのマニュアルをご覧ください。exec.exeは前面にあるIllustrator/Photoshopにスクリプト処理を送るために使っています。
また,インストールのとき「このコンピューターを使用しているすべてのユーザー用にインストールする」を選ぶと,Explorerからのファイルドロップがブロックされることがあります。その場合は「現在のユーザーのみにインストールする」を選び,再インストールします。

環境設定はどう開くの?
アプリを起動した状態で,メニューのPreferencesを選ぶと環境設定画面が開けます。ショートカットはmacOSではcommand+K,WindowsではCtrl+Kです。環境設定では画像保存オプションの指定・表示言語の変更などができます。

どんなことが設定できるの?
大きく分けて一般設定,書き出す種類,保存オプション,Language(表示言語)の4つです。
一般

過去バージョンでは画像処理エンジンを選択できましたが,バージョン3では拡張画像エンジン(sharp)に統一されました。ICC プロファイル埋め込み対応に必要だからです。
書き出す種類

ZIPでは,ファイルの種類ごとにZIPファイルを生成するかしないかを制御します。生成する種類をONにしてください。
eps+jpg+pngはイラストボックスなどで使う機会があるようです。心当たりのあるかたはご利用ください。
保存オプション
Ai・EPS・JPEG・PNGの保存オプションを指定する項目です。
Ai

保存バージョンでは,aiファイルの保存バージョンを指定できます。例えばIllustrator 2020〜は2020以降形式,Illustrator CCは初代CCから2019までの形式などです。可能な限り最新を選んだ場合は,起動しているIllustratorができる範囲で最新の形式に保存します。
EPS

バージョン,プレビュー,オプションのサムネールを作成はIllustratorのEPS保存ダイアログと同じです。違いについてはIllustrator でアートワークを保存する方法を参照してください。
各ファイルを別名保存し直す
ONにすると,書き出したepsファイルを改めて1つずつ開いて別名保存します。Shutterstockの「[アートボードを使用]の設定を使用してベクター画像が保存されています」というエラーを避けるための機能です。
エラーについて詳しくは【解決】Shutterstockの[アートボードを使用]のエラーを回避したい!をご参照ください。
JPEG

画質では,圧縮レベルを指定できます。数値が高いほど画質がよく,データ容量は重くなります。
画像の大きさは解像度で指定できます。単位はppiです。画像の解像度は実際に指定した数値になります。
PNG

画像の大きさを解像度で指定できます。内容はJPEGと同様です。
Language(表示言語)

環境設定画面の言語を変更できます。Japanese(日本語)とEnglish(英語)から選んでください。初期設定はJapaneseです。この項目はアプリケーションを再起動したとき適用されます。ちなみにLanguage設定の表記はずっと英語のままです。
よくある質問と答え(FAQ)
買いたい!
今回のスクリプトはアプリ2つセット(macOS/Windows)で販売しています。noteとGumroadに出店していて,アカウントがなくても購入可能です。
note で買う:3500円 Gumroad で買う:32$この価格だと手を出しにくいかもしれませんが,少し計算してみてください。
例えば画像を書き出してそれぞれメタデータを埋め込み,3種類のZIPを生成する作業がアートボード1個につき5分かかるとします。
もし時給を1000円とすれば,12個で1000円,42個で3500円です。42個分変換すれば払った金額分戻ってきます。
もし時給を3000円とすれば,12個で3000円,14個で3500円です。たった14個で戻ります!
それにテキストをあっちからこっちへコピペする作業に追われている人と,その時間を新しいイラストの制作や適切なキーワードの設定に当てる人,どちらがより成長できるでしょうか?
しかし一番嬉しいのは,ただただ面倒な無価値作業から解放され,イラスト描きに集中できることです。楽しいことしながらお金が増えていくなら最高ですよね。ぜひご購入いただき,輝けるストックイラストライフを手にしてください。
とりあえず安く試したい!
この価格で買うのにまだ迷いがあり,もう少しお安くアプリを試したいと思うかたは,サブスクリプション(月額課金)版がおすすめです。1か月だけ試す,必要な時期だけ契約するなど柔軟な使いかたができます。【まとめ】infoVectorサブスクリプション版・infoVector/minimumArea (Subscription) をご参照ください。
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こちらのスクリプトはminimumAreaに続き,とよとよ/ストックイラストさんやテスターの皆さんとの共同制作です。バージョン3の制作では特にタカハシさん・カッコー|ストックイラストさんにお世話になりました。ありがとうございます。




