Illustratorのスウォッチには,特色(スポットカラー)という種類があります。一般的な印刷で使用するCMYK(プロセスカラー)では再現できない鮮やかな色や,金銀のような光沢を出したいときなどに使用するものです。
特色は,未使用なのに書類中に残っていると後の工程に大変な迷惑をかけます。そのためプロセスカラーへの変換,または削除などの対応が必要です。結局使わないなら消したほうが良いでしょうね。
しかしその作業を手でやるとしたら,時間がかかる上にモレが出そうです。こういうのは機械の得意分野なので,スクリプトにやってもらいましょう。
そこで今回は書類中の特色スウォッチを一括削除するJavaScriptを紹介します。
こちらのファイルをダウンロードしてください。
deleteSpotColors.jsx
1 ファイル 0.81 KB
使いかたはIllustratorの書類を開いた状態でスクリプトを実行するだけです。特色スウォッチがあれば削除し,消したスウォッチの数をダイアログに表示します。対象がなければなかったことを報告します。
注意点
特色スウォッチを消去する前に確認アラートなどは特に出ません。いきなり処理するのでうかつに実行しないようにしましょう。
これでまた少し仕事が速くなりました。今日もさっさと仕事を切り上げて好きなことをしましょう!
コードはこちら
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/** * @file 書類中の特色スウォッチをすべて削除する * @version 1.0.0 * @author sttk3.com * @copyright (c) 2019 sttk3.com */ (function() { // config // falseにすればダイアログを出さなくなる。バッチ処理ならfalseへ var showDialog = true ; if(app.documents.length <= 0) {return ;} var doc = app.documents[0] ; var deleteCount = 0 ; var spotColors = doc.spots ; var currentColor ; for(var i = spotColors.length - 1 ; i >= 0 ; i--) { currentColor = spotColors[i] ; if(currentColor.colorType == ColorModel.SPOT) { currentColor.remove() ; deleteCount++ ; } } if(showDialog) { var msg ; if(deleteCount == 0) { msg = '特色スウォッチはありませんでした。' ; } else { msg = deleteCount.toString() + ' 個の特色スウォッチを削除しました。' ; } alert(msg) ; } })() ; |
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