Illustratorでは,塗りや線に色のついたアイテムを選択し[使用したカラーを追加]を実行すると,色を一気にスウォッチに登録できます。
この方法で追加したスウォッチはグローバルカラーです。アイテムに色を適用した後一括で変更しやすく,書籍の章テーマカラーなどで重宝します。ただ,そのような特別な意味を持たせない単なる色の場合は,グローバルをオフにしたくなるでしょう。
通常の手順の場合,対象のスウォッチのオプションを開き,グローバルのチェックを外す動作を延々と繰り返すことになります。指が痛くなってしまいますね。
そこで今回は,スウォッチパネルで選択しているカラーのグローバルを一括でオフにするIllustratorスクリプトを紹介します。
あらまし
スウォッチパネルで選択しているカラーのグローバルを一括でオフにするIllustratorスクリプトです。下のリンクからダウンロードしてください。
globalOFF.jsx
1 ファイル 0.92 KB
使いかたは?
難しいことは何もありません。ただパネルでスウォッチを選択してスクリプトを実行するだけです。特色やレジストレーションは無視し,グローバルなプロセスカラーのみ変換します。
これでまた少し仕事が速くなりました。今日もさっさと仕事を切り上げて好きなことをしましょう!
コードはこちら。
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/** * @file スウォッチパネルで選択している色の[グローバル]をOFFにする * @version 1.0.0 * @author sttk3.com * @copyright (c) 2020 sttk3.com */ //#target 'illustrator' (function() { if(app.documents.length <= 0) {return ;} var doc = app.documents[0] ; var sel = doc.swatches.getSelected() ; if(sel.length <= 0) {return ;} var modifiedCount = 0 ; var aSwatch, actualColor ; for(var i = 0, len = sel.length ; i < len ; i++) { aSwatch = sel[i] ; // グローバルカラーのスウォッチとは,色のクラス名が'SpotColor'でcolorTypeがPROCESSのものをさす。SPOTの場合特色なので無視する if((aSwatch.color.constructor.name == 'SpotColor') && (aSwatch.color.spot.colorType == ColorModel.PROCESS)) { // swatch.global = false みたいな記法は存在しないので,中身の色を取り出してswatchに再セットする流れ actualColor = aSwatch.color.spot.color ; aSwatch.color = actualColor ; modifiedCount++ ; } } if(modifiedCount > 0) { alert('対象カラーのグローバルをオフにしました。') ; } })() ; |
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