【解決】コピー元のレイヤーにペーストの設定が面倒くさい!

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コピー元のレイヤーにペースト アイキャッチ

Illustratorで複数のレイヤーを使っていると,レイヤー構造をキープしたままコピー&ペーストしたくなるときがあります。

そんなときはレイヤーパネルのメニューからコピー元のレイヤーにペーストを選択すれば,元の階層にペーストする設定になります。

でも,パネルのメニューを開いたりクリックしたりするのは面倒です。設定を戻し忘れて後で警告が出た方も多いのではないでしょうか。

思わず「気がきかないな!」と悪態をついてしまいますね。

そこで今回は,コピー元のレイヤーにペーストに設定し,ペーストしたあと元の設定に戻すJavaScriptを紹介します。

あらましを教えて

[コピー元のレイヤーにペースト]にチェックを入れ,ペーストしたあと元の設定に戻すIllustrator用スクリプトです。ファイル名を特定の形式にすることで,ただの[ペースト][前面へペースト]など動作の種類を指定できます。あらかじめ設定済みのスクリプト(pasteKeepLayers=paste.jsxなど)6個セットです。

Keyboard MaestroやSPAi,SPPYなどスクリプトにキーボードショートカットを設定するアプリと組み合わせて使うと便利です。

どのバージョンに対応してるの?

Illustrator CS6 かそれ以降のバージョンに対応しています。pasteKeepLayers=paste.jsx のみ,もっと古いバージョンでも動くはずです。

使いかたは?

それではこちらのファイルをダウンロードしてください。

Illustratorでオブジェクトを普通にコピーしたあと,pasteKeepLayers=pasteFront.jsx などスクリプトを実行するだけです。

[コピー元のレイヤーにペースト]の設定がどちらになっていても,レイヤー構造を保ったままペーストを実行します。実行後も[コピー元~]の設定は変わらずそのままになっているはずです。

この機能にキーボードショートカットを割り当てれば,思い立ったときにすぐ[コピー元のレイヤーにペースト]できるようになります。

どうやって種類を指定するの?

スクリプトのファイル名を pasteKeepLayers=pasteFront.jsx のような特定の形式にすることで,実行するペーストの種類を指定します。ファイル名pasteFront部分の編集により,それらの設定を変えられます。

どんな種類が指定できるの?

次のようになっています。

ペーストの種類動作説明
paste通常の[ペースト]を実行する
pasteFront[前面へペースト]を実行する
pasteBack[背面へペースト]を実行する
pasteInPlace[同じ位置にペースト]を実行する
pasteInAllArtboard[すべてのアートボードにペースト]を実行する
dialogダイアログでペーストの種類を選択して実行する
argvペーストの種類 “pasteFront” などをスクリプト実行時の引数で指定する

pasteKeepLayers=dialog.jsx では,ダイアログでペーストの種類を選択して実行できます。各項目の左にある数字がショートカットキーです。単体でキーを押して項目を選択し,returnキーで確定します。

ダイアログでペーストの種類を選択する画面

動画にするとこうなります。

これでまた少し仕事が速くなりました。今日もさっさと仕事を切り上げて好きなことをしましょう!

コードはこちら

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