Illustratorでは,レイヤーパネルでレイヤー名あたりをoption+クリックすると,そのレイヤーの中身をすべて選択できます。レイヤーパネルの右端と◯の間をクリックすることでも同じ効果があります。
しかしレイヤーが複数ある場合,さらにshiftを加えて1つひとつのレイヤーをクリックしていく必要があります。これは面倒なだけでなく,操作に失敗することが多いですよね。
そこで今回はレイヤーパネルで選んでいる複数のレイヤーの中身をすべて選択するスクリプトを紹介します。
スクリプトのあらまし
レイヤーパネルで選んでいる複数のレイヤーの中身をすべて選択するIllustrator用JavaScriptです。
- macOS, windows両方に対応(macOS 10.12で動作を確認)
- Illustrator CS6(16),またはそれ以上のIllustratorに対応
今回のスクリプトは有料です。ご購入はこちらへ。
https://note.mu/sttk3com/n/n4ea1ec4f1218
使いかた
レイヤーパネルでレイヤーを選び,スクリプトを実行してください。対象レイヤーの中の編集可能なオブジェクト(表示中でロックされていないもの)が選択されます。
注意点
このスクリプトでは,選択の動作を速くするために 属性:メモ の部分を編集し,最終的に消します。なので,ご自身でオリジナルのメモを書き入れている方はそれが消えることを覚えておいてください。メモを使っていない方は気にしなくて大丈夫です。
また,スクリプトをどのように起動したかによってundoの結果が変わるようです。jsxファイルをIllustratorで開く方式で実行した場合,undoを3回しないとメモに ‘com.sttk3.layerSelect’ という文字が残ってしまいます。純正スクリプトメニューやスクリプト実行アプリのSPAiから実行した場合,1回のundoでもとに戻ります。
文字が残っても害はありませんが,おそらく気味が悪いと感じる方が多いでしょう。純正スクリプトメニューやSPAiの使用をおすすめします。
追記 2018.06.19
レイヤーだけでなく,パネル上で選択しているオブジェクトを個別に選択したいという希望があったので機能追加しました。
現在の動作は「レイヤーパネル上で選んだものをアートボード上でも選択する」ようなイメージです。
これでまた少し仕事が速くなりました。今日もさっさと仕事を切り上げて好きなことをしましょう!
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