【解決】Illustratorにもオートフィルがほしい!

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Illustratorオートフィル アイキャッチ図版

Illustratorで年表やグラフなどを作っていると,連続した数値を一定の距離で何回も複製することがあります。例えば,2010年→2015年→2020年といった具合です。

普通にやる場合,以下のような手順になると思います。

  1. テキストフレームを作って数値を入力する
  2. フォントやサイズなどのスタイルを整える
  3. テキストフレームを移動コピーして,次の数値を入力する
  4. ⌘Dの繰り返し複製などでコピー,入力を繰り返す

とても面倒ですね。

Excelなど表計算ソフトの場合,入力されている2つの値を参考に次の値を作り出す機能があります。いわゆるオートフィルと呼ばれているものです。

もしIllustratorで複製移動したときオートフィルもやってくれたら,半端なく便利ではないでしょうか。

そこで今回は選択した2つテキストフレームの距離でテキストフレームを複製移動し,数値をオートフィルするJavaScriptを紹介します。

以下のIllustrator用スクリプトをダウンロードし,使えるようにしておいてください。

使いかた

2つのテキストフレームを選択し,スクリプトを実行するだけです。新しいテキストが生成されます。

実行が終わった後は新しいテキストを含めて2つ選択した状態になります。そのため,⌘Dの繰り返し複製感覚で何回も実行できます。これまた連打必須ですね!

動作説明

古い(背面にある)テキストフレームから新しい(前面にある)テキストフレームに向かう方向と距離で,新しいほうのテキストフレームを複製移動します。

それぞれの内容から数値らしき部分を自動で認識し,見つかった数値のなかで最後のものがオートフィルの対象です。例えば「1_123」という文字があった場合,123が対象になります。数値でない文字があった場合は無視するので,その部分のフォントなどの属性は変わりません。

数値は1,000といった桁区切りつきのもの,2.00のような小数点つきのもの,3のような全角数字,004のような0から始まるものも認識できます。生成するテキストでは,桁区切りのあるなしや小数点以下桁数など,それらの形式を再現するよう努力します。属性は数値の1文字目のものが引き継がれます。

これでまた少し仕事が速くなりました。今日もさっさと仕事を切り上げて好きなことをしましょう!

コードはこちら

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