以前の記事【遊び】Illustratorで黄色レイヤーを禁止したい!で,Illustratorをずっと監視して黄色レイヤーを撲滅する方法を紹介しました。
この試みはマシンの負担が大きかったために「遊び」の域を出ませんでしたが,現在では代わりに作った手抜きスクリプトが意外と役に立っています。
そこで今回は新規レイヤーを実行し,できたレイヤーが黄色だったら他の色に変更するスクリプトを紹介します。
以前の記事【遊び】Illustratorで黄色レイヤーを禁止したい!で,Illustratorをずっと監視して黄色レイヤーを撲滅する方法を紹介しました。
この試みはマシンの負担が大きかったために「遊び」の域を出ませんでしたが,現在では代わりに作った手抜きスクリプトが意外と役に立っています。
そこで今回は新規レイヤーを実行し,できたレイヤーが黄色だったら他の色に変更するスクリプトを紹介します。
表題の通り世の中には,顔の大きさを揃えてトリミングする作業をしている方がたくさんいます。
インタビュー記事や名刺・社員証・パスポートなど,顔写真を使う状況は枚挙にいとまがありません。そう,いつだって人は人の顔に興味津々です。
でも何十人何百人といった単位でリサイズやマスクをしていたら,しまいには目を背けたくなってしまいますね。
そこで今回はIllustratorで選択している複数の写真から顔を自動認識し,大きさを揃えて切り抜くスクリプトを紹介します。
続きを読む前回の記事【解決】再リンクのとき画像のあるフォルダを起点にしたい!により,リンクの貼り直しが少し楽になりました。
それに関して「再リンクのときファイルの名前はわかっているのだから,同じ名前のファイルを検索して候補を挙げてくれればいいのにといつも思っていた」という主旨の感想をいただきました。確かにその通りで,実現すればさらに楽ができそうです。
そこで今回は選択した配置画像の名前でSpotlight検索し,見つかった候補の中から選んで再リンクするAppleScriptを紹介します。
続きを読むIllustratorで「リンクを再設定」のダイアログを開くと,意図しないフォルダが表示されるときがあります。
どうも前回「配置」や「別名で保存」などで選んだフォルダがダイアログの起点になるようです。
基本的にリンク画像は同じフォルダにまとめて置いてあることが多いので,配置画像からそのフォルダを取得して表示してくれたら楽になりますよね。
そこで今回は選択した配置画像のあるフォルダを起点にして再リンクダイアログを開くスクリプトを紹介します
以前の記事【解決】スタイルにショートカットを割り当てたい!により,キーボードショートカットでスタイルを適用できるようになりました。お気に入りのスタイルをすぐに呼び出すことができ,とても便利に使っています。
でもこのスクリプトは,スタイルごとに1つずつJavaScriptファイルを必要とします。だんだん管理が面倒になってきました。
だって想像してみてください。私がこのスクリプトをアップデートするたびに,あなたは毎回JavaScriptファイルをリネームすることになるんですよ……
幸いなことに,Illustratorにはスクリプト実行時に引数(ひきすう)を渡す機能がついています。引数とはスクリプトに渡す文字や数字などのデータのことです。スタイル名を引数として渡せば,プログラムの中身はそのままでも,そのスタイルを適用する処理に変えられます。
前のスクリプトを作ったときは,引数を管理できるアプリが普及していなかったためファイル名で代用していました。最近はKeyboard Maestroを使う人が増えてきたので,それで管理できそうです。
そこで今回は,バージョンアップしたスタイル適用スクリプトとKeyboard Maestroで,複数のスタイル適用ショートカットの管理を簡単にします。
Illustratorで図版の仕事をしていると,過去に誰かが作ったデータの仕様で新しいものを制作することがあります。
そんなとき私はまず,フォント管理アプリでセットを作るところから始めます。見つからない書体があるとファイルを開くたびに警告が出てしまいますからね。
しかし,InDesignから収集されたとおぼしき大量のIllustratorファイルを1つひとつ開き,使用書体をすべてピックアップするというのはとても大変なことです。
それに目視でフォント名を確認すると,ProとPr6・StdとStdNのようなややこしいものを取りちがえることが多いです。こういうのは機械にやってもらいましょう。
幸いにもこの問題にはすでにいい解決策が公開されています。
Illustratorドキュメントで使用しているフォント名をテキストに書き出す – ごんれのラボ
作者はこうちゃん黒猫まみれさんです。DTPerのスクリプトもくもく会でお世話になってます。
ドラッグ&ドロップによりファイルを指定できて便利なのですが,AppleScriptなのでMac専用です。また合成フォントの中身を取得しないので,フォントセットを作る目的だと少し不便でした。
そこで今回はダイアログで選択した複数のai/epsファイルから使用フォントを調べ,テキストとして保存するスクリプトを紹介します。JavaScriptなのでWindowsでも使えます。
続きを読む最近はIllustratorで図版を作るとき,アートボードを仕上がりサイズにするよう指示を受けることが多くなりました。寸法の違う図版を1つのファイルにたくさん詰め込むこともしばしばあります。
このやり方では大抵,オブジェクトをアートボードのセンターに移動する動作がとても面倒になります。A4書類固定だったら,変形パネルでX座標に105mm,Y座標に148.5mmと入力すれば済むことなんですが,毎回違う数値ですからね。
では,整列基準をアートボードにして整列するという手はどうでしょうか。これはこれで,整列基準を変更するのにちまちまクリックしなくてはいけません。そのへんを解決するスクリプトは【解決】整列・分布を全部ショートカットで操りたい!で配っていて,一応表題の動作もできます。
でも,どうせならもっと速くしたいじゃないですか。だって1日に何回もやる動作ですよ。
そこで今回は選択している複数のアイテムを,各アイテムの位置関係はそのままで,アクティブなアートボードのセンターに移動するスクリプトを紹介します。スクリプトにショートカットを割り当てるソフトとの組み合わせで,一発移動を実現する作戦です。
Illustratorで地図などを作っていると,矢印と同じ色・線幅で矢頭のないものがよく欲しくなります。
でも普通に解除しようとすると,始点の矢印・終点の矢印に対してそれぞれドロップダウンリストをクリックし,[なし]を選ばなければいけません。これは手間ですね。
そこで今回は選択しているパスの矢印を解除するスクリプトを紹介します。スクリプトにショートカットを割り当てるソフトとの組み合わせで,キー呼び出しを実現する作戦です。
Keyboard MaestroでのIllustratorスクリプト実行を解説した記事としては,三階ラボさんの記事が有名です。私もお世話になりました。
3flab inc. | Keyboard Maestro で Illustrator のスクリプトをサクっと実行
記事の要点は,スクリプトのjsxファイルをIllustratorで開くように設定すると,呼び出したとき実行できるということです。シンプルでわかりやすいですね。
ところが慣れてくると,次の項目が気になってきました。
一方スクリプト起動アプリとして有名なSPAiでは,ExtendScript/AppleScript/JXA の違いを気にすることなく実行できます。あまり気にしていないかもしれませんが,Illustratorのバージョンについても管理してくれています。
具体的には,スクリプトの種類によって
といった判断をしています。Keyboard Maestroでもこういうのをやってほしいですね。
そこで今回はKeyboard MaestroにSPAi風スクリプト起動ヘルパーを組み合わせ,適切な方法やバージョンでスクリプトを実行してもらう方法を紹介します。
2022/03/15追記:
こちらはもう情報が古くなっています。新しいツールに引き継いだので,スクリプトファイルを実行する Keyboard Maestro 用アクション|note をご覧ください。
Illustratorで年表やグラフなどを作っていると,連続した数値を一定の距離で何回も複製することがあります。例えば,2010年→2015年→2020年といった具合です。
普通にやる場合,以下のような手順になると思います。
とても面倒ですね。
Excelなど表計算ソフトの場合,入力されている2つの値を参考に次の値を作り出す機能があります。いわゆるオートフィルと呼ばれているものです。
もしIllustratorで複製移動したときオートフィルもやってくれたら,半端なく便利ではないでしょうか。
そこで今回は選択した2つテキストフレームの距離でテキストフレームを複製移動し,数値をオートフィルするJavaScriptを紹介します。
以前の記事【解決】Illustratorでアイウなどの連番をふり直したい!により,選択したテキストフレームの連番(123・アイウ・ABCなど連続した番号)を一括で変更できるようになりました。
しかし作業をしていればいっきに変えるのではなく,選択している文字のみ連番をスライドしたくなることもよくありますよね。
そこで今回は選択した1文字の連番を1つ増やしたり,減らしたりするJavaScriptを紹介します。
Illustratorで学習教材用の図版を作っていると「解答は特色でオーバープリントにする」というルールのときがあります。しかしそれ以上に「オーバープリントは一切使用しない」決まりの場合も多いのではないでしょうか。
オーバープリントの適用は,自ら属性パネルなどを使って設定しないとできません。そのため,大抵は何もしなければそのまま納品できます。
ただ,支給されたデータからコピーした部分に設定されていたり,InDesignから書き出したPDFを素材として使っているといつの間にか紛れ込んでいたりします。
一方で確認のほうはというと,1つひとつ選択して属性パネルを見るのが一番確実です。アピアランスで作った塗りなどはスクリプトから見えないので,スクリプトには頼れません。アクションで一括解除するにも,ロックや表示の状態によって漏れが出る可能性が高く不安です。
印刷して確認するとしても,印刷する側(お客さん側)で使うアプリをオーバープリントプレビューに設定しなければ正しい結果になりません。ちょっとこれはハードルが高いですよね。
このように,万が一のことを考えるとチェックしなくてはいけないけど,完全にチェックするのはとても難しいのがオーバープリントなのです。
幸いなことにIllustratorファイルは,オーバープリントを含んでいるかどうかの情報をメタデータという形で保存しています。適用していないことを確かめるだけなら,ファイルごとにそのメタデータを読み出せばこと足りるわけです。
そこで今回は,ダイアログで選択したai/epsファイルがオーバープリントを含むか調べ,結果をタブ区切りテキストとして保存するJavaScriptを紹介します。
続きを読むIllustratorで表やグラフを作っていると,縦線だけ削除したり横線だけ破線にするなど,縦横で別々の処理をする状況があります。
この場合は大抵邪魔な線を一旦隠したり,シフトを押しながら1つずつ選択を追加していくといった手間をかけなければなりません。
「そんなの機械がやればいいじゃない。幅も高さも知ってるでしょ?」なんて言いたくなってしまいますね。
そこで今回は,Illustratorで縦線・横線だけを選択するスクリプトを紹介します。
Illustratorのスクリプトで,条件に当てはまるオブジェクトをすべて選択するという処理をしたいことがよくあります。でも,普通にやるとIllustratorがクラッシュしたり,動作が遅すぎて固まることがしばしば。撃墜王の称号をつけたくなりますね。
そこで今回は,Illustratorスクリプトでオブジェクトの選択を速くする方法を紹介します。スクリプトを書かない人には何の役にも立たないのでご注意ください。
Illustratorで作業をしていると,適当に傾いたオブジェクトを水平または垂直にするとか,そのための角度を調べる,ということがよくあります。
やりかたを検索すると「水平垂直のガイドを作ってスナップさせながら回転するとできる」や「ものさしツールを使うと角度が情報パネルに出る」などの情報が見つかりました。
しかしそれらは結局手作業で,正しい角度がうまく取れないことが多いです。特にものさしツールは線やアンカーポイントにスナップしないので,ちゃんとできているかどうか不安になります。
一方でPhotoshopの場合は,ものさしツールで角度を計ると,カンバスの回転:角度入力 にその角度を水平垂直にする数値がセットされます(最近はもっと進化しているようですが)。Illustratorもこんなふうに動いてもらえたらありがたいですね。
そこで今回は,選択したパスを水平垂直にするための角度を,クリップボードにコピーするスクリプトを紹介します。
Illustratorでモノクロの世界地図などを作っていると,塗りに斜め線のパターンを使うことがよくあります。
そんなときは,水平に並んだ線でパターンを作り「パターンのみ変形」の設定で回転して角度をつけるというのが常套手段です。
ただこれだと毎回設定するのが面倒です。また,選択:共通:カラー(塗り) ではパターンの変形が考慮されないので,もとが同じパターンなら45度回転していても50%に縮小していても同じ塗りとして選択されてしまいます。ちょっと不便ですね。
そこで今回は,Illustratorで最初から斜めになっている線のパターンを作る方法をいくつか紹介します。
Illustratorでグラフを作っていると,縦軸中の数字や単位などを縦中横にすることがよくあります。
通常なら文字パネルのメニューから縦中横をクリックして適用するのですが,毎回言っている通りとても鬱陶しいことです。
こんなの誰かがスクリプトを作っているだろうと思って探してみると,意外にも「選択している文字を縦中横にするだけ」のものが見つかりません(半角数字に自動的に適用するものならありました)。
そこで今回は,【解決】文字スタイルを使わずにまとめて文字属性を変えたい!で作ったエアスタイルを利用してスクリプトを作りました。スクリプトにショートカットを割り当てるソフトとの組み合わせで,キー呼び出しを実現する作戦です。
Illustratorで袋文字を作るとき,アピアランスを使うのがもはや常識になっています。
アイテムの移動や文字の編集をしても,特に自分が努力することなく追従してくれます。頼りになりますね。
でも,その凝ったアピアランスを解除して初期状態に戻したいと思ったら以外と手間がかかります。というのも「アピアランスを消去」はキーボードショートカットを割り当てできないからです。
通常はアピアランスパネルのメニューを開いて項目をクリックすることになります。一応アクションには登録できるので,ファンクションキーとコマンドなど修飾キーの組み合わせによりキーボードから呼び出すことができます。
ただ,このページを見てるってことはそれよりもっと楽にしたいということですよね。
そこで今回は,アピアランスを消去を実行するJavaScriptを紹介します。スクリプトにショートカットを割り当てるソフトとの組み合わせで,キー呼び出しを実現する作戦です。
Illustratorでレイヤーを作るとき,自動的に固有のカラーが割り当てられます。
アイテムを選択した際にはパスやアンカーポイントがその色で表示され,どこのレイヤーに入っているのかひと目で判断できるようになっています。親切ですね。
でもその色が黄色だった場合は,目がチカチカするだけでほとんど何も見えなくなります。おそらくすぐオプションで変更する方が多いでしょう。
問題は黄色がレイヤー5や7に割り当てられていることです。レイヤーを5個作る機会なんていくらでもあり,その度にオプションを設定させられると時間や精神力を無駄に消費してしまいます。
同じように黒(レイヤー9)・グレー(レイヤー8)・ダークグリーン(レイヤー11)なども生産性に悪影響があります。
そこで今回は,Illustratorを常時監視し,黄色・黒・グレー・ダークグリーンのレイヤーを見つけたらすぐ別の色に変更するAppleScriptアプリケーションを紹介します。
ただしあまり実用性はないので,あくまでもお遊びとして見てみてください。
学習参考書や問題集などを扱っていると,連番をたくさん使います。問題番号123・選択肢アイウ・三角形ABCなど,枚挙にいとまがありません。
Illustratorでそれらを作るときには,
みたいに進めることが多いと思います。
ほか,過去の制作物があって番号だけ新しいものに打ちかえるケースもよくあります。
でもこの作業ってすごくちまちましていて面倒です。それに世界一連番の打ちかえが速い人間になったとしても,きっと誰も評価してはくれません。
そこで今回は,選択したテキストフレームの1文字目を連番とみなし,座標順で番号をふり直すJavaScriptを紹介します。